スキップしてメイン コンテンツに移動

2015/10/07 てんびん座16度 「流されてしまった船付き場」

てんびん座16度
「流されてしまった船付き場」A boat landing washed away.

船は岸につけて繋いでおかないと、間違いなく漂流してしまいます。
やさしさ、おもいやり、共感力のつよさゆえ、
情に流されて、客観的に人の悩みを聞いていられない・・・
という優しさを持ったひとがいます。
他者とともに悩むことを望み、
自らすすんで他人の問題に巻き込まれ困った困ったと言うひとがいます。
親切心で迷子を保護したつもりが、
気づいたら自分が迷子になっていた、そんなひともいるでしょう。

そして彼らは他者から影響を受 けすぎて自分のいるべき場所を見失う。
彼らはいつもすすんで境界を超えて、
他者の感情に深入りしてみずからも深く傷を負う。
この人は、人生の節目において、ときおり間違った相手を信頼する。
けれども、彼らはその傷のプロセスにおいて、
人間に対する深い洞察力を身につけていくことになるのです。
間違えること、傷つくことは無駄ではなく、
傷つかなくては、知ることができない大切なことがある。

人間関係は、どちらかの一方的なゴリ押しで築くことはできません。
力では人の心は開けない。
他者に巻き込まれることと、他者を巻き込むことは、
突き詰めてみれば同じ ことであるのです。
ひとは危険を察知しながら、その危険の渦に自分から飛び込んいく。
嵐のさなかに船着場へと、船が流されていな いかと心配して見に行って、
波にさらわれるひとのような心理と、おそらくそれは共通している。
刺激がないと生きていられないのが人間なのかもしれません。

コメント

このブログの人気の投稿

【アウトサイダーの人間占星術】①コリン・ウィルソン

チョー久しぶりに更新してみる。 ちょっと、鑑定疲れで息抜きに趣味のりーぢんぐなど、思いつきではじめてみてみてたりなんか。 おもしろそうだったら続くかも。 アウトサイダー(上) (中公文庫)   コリン・ウィルソン表紙の肖像がフォトジェニックです☆  まず、アウトサイダーは、社会の枠の外にいる人で、 ホロスコープで言うとみずがめ座、うお座、 ハウスでいうなら10ハウスをこえた、11ハウス12ハウスに属する生きもののこと。 11ハウス、宇宙人 12ハウス、妖怪、幽霊、仙人、聖人、犯罪者。 とはいえ、アウトサイダーもアウトローも、12サインのそれぞれにもれなく存在いたします。 おひつじ-衝動的犯行? おうし-所有欲が・・・。 ふたご-つい調子に乗っちゃって・・ かに-ファミリーのためならなんだってやるよ? しし-ギャンブルのない人生なんて・・。 おとめ-完璧主義がいきすぎて・・? てんびん-以外に多い腹黒てんびん・・? さそり-愛に殉ずるのです? いて-聖職者が性犯罪って案外あるよね・・? みずがめ-頭良すぎてオカシイひとが・・? うお-悪も善も突き詰めれば同じ・・みたいな。テキトーな感じですが、 ともかく12サインもれなく存在しますよ!ということで、よろしく。 革命家、変革者(みずがめ座-11ハウス)そして、聖職者、芸術家(うお座-12ハウス) アーチスト、芸術家なんかは、若干タイプの違いはあれど、 うえのふたつのどちらにも多く存在しますね。 また、しし座5ハウス的アウトサイダーということだと、 自己表現が突き抜けすぎて、創造性が爆発しちゃうんだろうか? 爆弾犯とか結構いますよね。 犯罪を犯すことは社会からの逸脱で、精神の昇華、精神の飛翔といえなくもない。 でもさ、犯罪者はアウトサイダーじゃなくアウトローといわれるわけ。 インサイダーに対抗するアウトサイダーでいたつもりが、 いつのまにか、法律の外までも飛翔してしまい、 アウトロー(無法者)になっていた・・・みたいな感じ。 ということは、出発点は似ている。 まあ、 そんなことで、最初はやはりこの方でしょう。 コリン・ウィルソン大先生です! astrodata...

2014/05/12  おうし座22度 「荒れた水の上を飛ぶ白い鳩」

2014/05/12  おうし座22度  「荒れた水の上を飛ぶ白い鳩」White dove over troubled waters.  白は鳩は嵐の闇に導きの光を灯す純粋さ。人々を導く天啓のひらめき。信じる心と聡明さ。 どんなに混乱した状況にあってもわたしは大丈夫、わたしは自分を忘れない自分の家を忘れない。

2014/09/30  てんびん座7度 「ヒヨコに餌をやり、鷹から守る女」

てんびん座7度 「ヒヨコに餌をやり、鷹から守る女」 A woman feeding chickens and protecting them from the hawks. 守られるヒヨコと守る女。餌となるヒヨコと餌を求める鷹。守るべきものを持つ者を攻撃者は嗅ぎつける。捕食者と餌となるものとの関係性。ここには空高く飛ぶ鷹と、土の上をひょこひょこ歩くヒヨコ、その間に立つ女という対比があります。 土に根付いた安定した幸福と、外からやってくる想定外の要素。それは情報でありコミュニケーションであり、いずれにしてもあたらしい刺激となることでしょう。幸福感と安心は月の眠りに依存して成立するが、それは退屈と同じ意味。日々の手入れを怠るな、努力せよ精進せよと鷹は知らせる。おわりのない毎日の中に埋もれ安心し過ぎると怠惰に流れ全てがなし崩しに壊れていくぞ忘れるな。 望みを叶え手に入れたところから攻防が始まります。せっかく手にしたものを失うことをおそれて人は守りに入り、安全な塔の中に自閉していきます。 危険を避け安定と維持だけを主張するところには老いの衰退あるのみ。出会いの刺激なきところ新しい成長もありません。時にはひとの言葉に耳を傾け取り入れてみる。自分の中にすでに完成しているバランスをあえて崩す、そうした勇気が必要です。光の中に闇の効果を取り入れる発想の転換が、進化のためには重要なことなのです。 種をまく春の頃、おひつじ座20度「冬に鳥にエサをやる少女」というシンボルがあります。てんびん座7度はそのシンボルと通じる部分がある。 いまは収穫の秋、少女は大人の女性に成長しました。彼女が冬の寒さと飢えから守り切った鳥の子孫であるヒヨコたち。そのヒヨコに餌をやり育て、ヒヨコを狙う鷹といい外敵から愛情の保護で守っている・・・。そんな物語の展開もイメージできます。 今日はいろいろお休みして、未来世紀ブラジルを見たりしていましたら、テリー・ギリアム監督の新作「ザ・ゼロ・セオレム」のトレイラーを見つけました。これは楽しみです!ゼロの定理をめぐる冒険でございます。 未来世紀ブラジルー12モンキーズーザ・ゼロ・セオレムという流れの、ディストピア3部作 になるそうです。 「ザ・ゼロ・セオレム」 ベン・ウィショーさまがでてます!(*´艸`*)マット...