てんびん座7度
「ヒヨコに餌をやり、鷹から守る女」
A woman feeding chickens and protecting them from the hawks.
守られるヒヨコと守る女。
餌となるヒヨコを狙う鷹。
守るべきものを持つ者を攻撃者は嗅ぎつける。
捕食者と餌となるものとの関係性。ここには空高く飛ぶ鷹と、
土の上をひょこひょこ歩くヒヨコ、その間に立つ女という構図がある。
土に根付いた安定した幸福と、外からやってくる想定外の要素。
それは情報でありコミュニケーションであり、
いずれにしてもあたらしい刺激となることでしょ う。
幸福感と安心は月の眠りに依存して成立するが、それは退屈と同じ意味。
日々の手入れを怠るな、努力せよ精進せよと鷹は知らせる。
おわりのない毎日の生活に埋もれ、安心し過ぎると怠惰に流れ、
やがて全てがなし崩しに壊れていく・・・
けれども忘れるな、いつか終わりはくるのだと。
望みを叶え手に入れたところから攻防が始まります。せっかく手にしたものを失うことをおそれて人は守りに入り、安全な塔の中に自閉していきます。 危険を避け安定と維持だけを主張するところには老いの衰退あるのみ。出会いの刺激なきところ新しい成長もありません。時にはひとの言葉に耳を傾け取り入れてみ る。自分の中にすでに完成しているバランスをあえて崩す、そうした勇気が必要です。光の中に闇の効果を取り入れる発想の転換が、進化のためには重要なこと なのです。
種をまく春の頃、おひつじ座20度「冬に鳥にエサをやる少女」というシンボルがあります。てんびん座7度はそのシンボルと通じる部分がある。いまは収穫の秋、少女は大人の女性に成長しました。彼女が冬の寒さと飢えから守り切った鳥の子孫であるヒヨコたち。そのヒヨコに餌をやり育て、ヒヨコを狙う鷹といい外敵から愛情の保護で守っている・・・。そんな物語の展開もイメージできます。
コメント
コメントを投稿