かに座19度
「結婚の儀式を遂行する司祭」
A priest performing a marriage ceremony.
神とひとを仲介する司祭によって、男女があたらしい家族として認められる。
結婚とは陰と陽の統合、つまり人間の完成を意味します。
しかし、現実の結婚は始まりであり統合というゴールははるか先。
若い二人は司祭 の祝福を受け、あらたな家庭をこれから築いてゆくのです。
結婚を遂行する司祭は、若い二人に祝福とともに大人の責任を与えます。
そして、夫婦となる二人、参列する家族と仲間が神聖な誓いを分かちあう。
ここに揃った全員が、今日の神聖さを忘れないように、
儀式が執り行われるのです。
この儀式としての結婚は、人々の 絆を固くつなぎ、
つよく撚り合わせ、見えない手で明日へと希望をつなぐもの。
しかし、司祭自身は結婚をせず、自分の財産をもたず、
教会にいて祈りと儀式をとりおこない、
神の手となり足となり人々に祝福を与え導くのです。
神と人々の間に立って、おおきな役目を果たす司祭は、
小さな家族を持たないかわり、
神の名のものとに非常におおきな家族をもっているといえます。
コメント
コメントを投稿