やぎ座27度[山の巡礼」 A mountain pilgrimage.
山の上には悟りがあり、下の里には生活がある。
日常の生活を捨てて、心の平安と悟りを求め、
巡礼は山の天辺にある聖地を目指し険しい道をゆくのです。
たゆまぬ努力と向上心で求めるものを手に入れるため集中していく。
山がなければ登れない登れない。
登らなければ上にはいけない。
そして、
上にあがらなくては、下に降りるという経験もできません。
上と下、双方に足場を作らなくては意味が無い。
登るときと降りるときの景色の違いは、
自分で経験してみないとわかりません。
目に見える景色の違いから、
雲の流れのはやさ、
風の冷たさ強さ、
陽射しの色、空気の匂い、
山の上と下では全く違うもの。
両方を知らないと、片方もない。
もしも下しか知らなければ、下しかないということで、
それはもう、上も下もなく「ここ」しかないということです。
知らないものは存在しないも同じこと。
上で生まれて下に降りる生き方というのもあり、
下しか知らないまま死んでいくこともあるでしょう。
自分のいる場所しかしらなければ、他はないも同じなのです。
巡礼は下から上を目指します。
天辺からは下がよく見えますが、自分のことは見えません。
まず、最低と最高のどちらかを知り尽くすことから、
全体の統合は密かにはじまっている。
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