しし座17度
「ベストを着ていない聖歌隊」A nonvested church choir.
ありきたりで平凡な毎日を生きる特別なわたしたち。
わたしたちは自分にしか出せない特別な声で、同じひとつの歌を声をあわせてうたっている。
歌の高揚感。聴くことと歌うことの高揚感。教会という、神聖な場所でありながら日常にとけこんでいる特別な場で歌われ、聞かれる聖歌隊の歌声は人々の精神を一瞬で跳躍させてくれる。キリスト教圏の人々にとり、聖歌隊の集う教会は日常のなかに根付いた非日常との出会いの場所。そこに行けばいつでも神がいる。仲間との一体感と神との一体感が感じられる場所。
ベストを着ていないというのはきちんと準備をしていない、普段着のまんまでやってますという、リラックスした日々の延長であり、お仕着せではない主体的な行動であることをあらわしている気がします。ささやかな日々の暮らしのなかに小さな感動を見つけるように、平凡さのなかにスペシャルな、なにかを加える。そのことで人生の幸福を感じる。
映画「アンコール!!」予告編。
自分の声を、自分らしい歌い方を見つけることに年齢は関係ありません。
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