かに座14度
「北東の大きな暗い空間に向いているとても年を取った男」
A very old man facing a vast dark space to the northeast.
13度で自分の内面に深く潜行し14度で突き詰める。本当の自分は何者か?本当の使命はなんなのか、自分はなすべきことをなしたのか?北東は陰から陽に転ずるポイント。その手前で陰極まった老いた男は立ち止まり考える。黙して深く考える、悟りの老賢者は、長く生き過ぎた自分の人生を振り返る。年取った男には、もうわくわくもドキドキも期待感もなく、意外性に驚く感動もない、新しい発見は何もない、そこは不変の不変性の世界。大きな視野で世界全体を眺めるとき、発見に満ちた感動の世界は反転し、退屈で動きのない世界になる。
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